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鉄製宝篋印塔 附 納入品一括13件

ページID:0111971 更新日:2019年12月25日更新 印刷ページ表示

飯南管内

110-189
鉄製宝篋印塔 附 納入品一括13件 銅製経筒(外容器)1口 金銅板(壱)1枚 金銅板(貳)1枚 金銅板(参)1枚 金銅板(四)1枚 金銅板1枚 銅製経筒(内容器)1口 白銅御正体(大日如来種子)鏡1面 金銅板帯1枚 鋳銅製如来形坐像1駆 仏舎利1包4粒 環状銅製品1点 経石18点
(てつせいほうきょういんとう つけたり のうにゅうひんいっかつ13けん どうせいきょうづつ(がいようき)1くち こんどうばん(いち)1まい こんどうばん(に)1まい こんどうばん(さん)1まい こんどうばん(よん)1まい こんどうばん1まい どうせいきょうづつ(ないようき)1くち はくどうみしょうたい(だいにちにょらいしゅじ)きょう1めん こんどういたおび1まい ちゅうどうせいにょらいがたざぞう1く ぶっしゃり1ぽう4りゅう かんじょうどうせいひん1てん きょうせき18てん)

県指定有形文化財

概要

  • 1基 附 13件
  • 江戸時代
  • 飯南町向粥見 醫王寺
  • 平成11年10月7日 (附追加指定)平成14年3月18日

 寛永3年(1706)、藤堂藩お抱えの鋳物師、藤原秀種鋳造の鉄製の宝篋印塔で、全国的にも珍しい。黄檗宗の学僧「梅嶺道雪」撰文の、格調高い銘文が陽刻されている。平成13年の保存修理の際、基台内部に、銅製経筒(大小2個)に納められた、白銅製の御正体鏡1面、鋳銅製如来型像1躯、仏舎利1包、金銅板6枚等が納められていることが分かった。
 また、以下のような悲話が語り継がれている。
 醫王寺2世の洞虚和尚と共に、本堂建築を志した庄屋の小坂八蔵信隆が、折からの旱魃に苦しむ農民の苦境を見かね、灌漑用水路掘削と導水工事を進め、本堂建築の金を使い果たしてしまった。小坂八蔵信隆は、せめてもの償いとお詫びのためにと京都の村井光円に喜捨を仰ぎ、この塔を建てた。しかし、洞虚和尚は安城池に入水したという。

鉄製宝篋印塔等の画像1

鉄製宝篋印塔等の画像2

鉄製宝篋印塔等の画像3