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墨書土器(片部遺跡)

ページID:0111875 更新日:2019年12月20日更新 印刷ページ表示

嬉野管内

75-144
墨書土器(片部遺跡)
(ぼくしょどき(かたべいせき))

市指定有形文化財

概要

  • 1点
  • 古墳時代
  • 嬉野権現前町 嬉野考古館
  • 口径12.4cm、高さ7.4cm
  • 平成14年3月7日

 片部遺跡は中村川右岸の標高6mの沖積平野(ちゅうせきへいや)に所在する遺跡である。平成5年から5次にわたる発掘調査が実施され、調査区全体を流れる自然流水路を加工した多数の堰(せき)跡や、周辺に広がる小区画水田が確認されている。
 墨書土器は平成7年の第3次調査で確認された。調査ではY字状の大溝(おおみぞ)がみつかり、その直線部に当たる溝底から出土したものであり、口縁部(こうえんぶ)の一部が欠けた状態で出土した。
 墨書土器には口縁部に墨と筆で書かれたとみられる文字が確認された。土器の形から、4世紀初頭段階のものと考えられる。
 口縁部に記された「田」字については、中国の漢代の説話をまとめた東晋時代の書物『捜神記(そうじんき)』に「田」字を利用した呪(まじな)いの記述があることから呪いに利用された文字と推定される。

墨書土器(片部遺跡)