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墨書土器(貝蔵遺跡)

ページID:0111885 更新日:2019年12月23日更新 印刷ページ表示

嬉野管内

75-145
墨書土器(貝蔵遺跡)
(ぼくしょどき(かいぞういせき))

市指定有形文化財

概要

1式(5点)/弥生時代/嬉野権現前町 嬉野考古館/残高18.0cm、胴部最大径17.8cm、推定口縁径約14.0cm/平成14年3月7日

 中村川右岸の標高7m前後の自然堤防上に位置する遺跡である。平成8年~平成11年に中川駅周辺区画整理事業に伴い第3次調査が実施された。
 貝蔵遺跡の墨書土器は3次調査B区で確認された。B区には大溝(おおみぞ)西側の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)や掘立柱建物を区画する溝などがある。
 土器は水路の堰(せき)基盤材の下に据えられていた。体部中央部に「田」字と推定される文字が墨書されている。「田」の字が書かれていた部分は胴部最大径よりやや上部(底部から9.0cm)に左右1月5日cm、上下1月5日cmの大きさで墨書されている。墨書を文字とするか記号とするかは今後の資料の増加をまたねばならないが、2世紀末~3世紀に筆・墨が国内に存在していたことがうかがえる資料である。

墨書土器(貝蔵遺跡)