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天保遺跡出土馬具

ページID:0108555 更新日:2021年2月17日更新 印刷ページ表示

嬉野管内

75-146
天保遺跡出土馬具
(てんぽういせきしゅつどばぐ)

市指定有形文化財

概要

  • 1式(剣菱型杏葉3点)
  • 古墳時代
  • 嬉野権現前町 嬉野考古館
  • 平成14年3月7日

 天保古墳群(てんぽうこふんぐん)は嬉野島田町の標高25m~28mの河岸段丘南辺に沿って9基の古墳から構成される古墳群である。古墳群では昭和62年に近畿自動車道建設工事に伴い6基の古墳が調査された。馬具等が出土した1号墳は南側段丘裾で確認された古墳であり径15m、高さ1.5mの円墳である。発掘調査では全長6.8m、玄室幅2.3mの横穴式石室が確認され、剣菱型杏葉(けんびしがたぎょうよう)が3点、共に玄室(げんしつ)の中央部で雲珠(うず)と重なりあって出土した。
 剣菱型杏葉は、鉄地金銅張(てつじこんどうばり)で飾られており、その周辺にうたれた鋲(びょう)は鉄地銀張(ぎんばり)である。杏葉以外には、か具(かこ、※「か」は金へんに交)(5点)、雲珠(1点)、辻金具(1点)、鉤(かぎ)金具(1点)、雲珠金具(4点)が確認されている。すべて鉄地金銅装である。
 馬具以外に刀装具、武具(胡簶(ころく)金具、靭(ゆぎ)金具)、装身具(耳環(じかん)、釵子、ガラス小玉、琥珀製棗玉(こはくせいなつめだま)、銀製の空玉、梔玉(くちなしだま))が確認されている。

馬具(天保1号墳)