ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 文化財センター(はにわ館) > 宝塚1号墳「造り出し」と埴輪配列

本文

宝塚1号墳「造り出し」と埴輪配列

ページID:0111546 更新日:2021年7月6日更新 印刷ページ表示

 宝塚1号墳は、5世紀の初め頃(およそ1600年前)につくられた、全長111mの旧伊勢国で最大の前方後円墳です。発掘調査の結果、古墳の北側のくびれた部分で、「造り出し」とよばれる儀式をおこなう場所がみつかりました。

宝塚1号墳の「造り出し」

 「造り出し」は、幅18m・奥行き16m高さ2mの四角い舞台のような施設で、古墳に死者を葬る際に儀式をおこなった場所です。周囲の斜面には古墳本体と同じように葺石(ふきいし)が置かれています。東・西・北側の3面の葺石は、2段に分かれており、下段は古墳の葺石につながり、葺石間の平らな面には埴輪が列状に並べられています。「造り出し」の周囲では、当時置かれた位置を保った状態の埴輪がたくさんみつかり、埴輪を使った儀式のようすを知る手がかりを得ることができました。また、「造り出し」は古墳本体と通路のような土橋でつながっています。このような姿のものが発掘調査でみつかったのは宝塚1号墳が初めてで、古墳築造の系譜をたどる重要な手がかりとして注目を集めました。

姿を現わした「造り出し」(左:後円部から 右:真上から)
造り出し調査時 造り出し上空から

造り出しでの発掘調査の様子
造り出し調査風景1造り出し調査2造り出し調査3

埴輪がみつかった時の様子(左:船形と家形 中:船形 右:船形埴輪の台)
船・家出土1船出土2船台出土

造り出しでみつかったさまざまな埴輪(左から船形、囲形、柱状、家形)
船形斜め囲形集合柱状鰭付家形

「造り出し」と埴輪の配列

 宝塚1号墳の「造り出し」で注目されるのは、古墳が造られた当時に置かれた位置で埴輪がみつかったことです。総数100点をこえる埴輪の置かれた位置、埴輪の組み合わせ方について、かなり細かいところまで調べることができました。

発掘調査で明らかとなった造り出しの埴輪配列
埴輪配列図

模型で復元した宝塚1号墳と造り出し(松阪市文化財センター所蔵)
古墳模型

発掘調査成果をもとに作成した造り出し模型(松阪市文化財センター所蔵)
造り出し模型

所在地

松阪市宝塚町、光町

アクセス

JR/近鉄松阪駅から

鈴の音バス「市街地循環線左回り」乗車 約30分『山室山小学校口』下車 徒歩5分

市街地循環線時刻表(平日) [PDFファイル/625KB] 市街地循環線時刻表(土日 祝日 年末年始) [PDFファイル/475KB]

タクシー利用 約20分

伊勢自動車道松阪インターから

車で約20分

地図情報

Adobe Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)