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日本最古の墨書文字

4世紀前半の土器に「田」の文字!


 嬉野中川町の片部遺跡は古墳時代前期の遺跡で、ここから出土した土器に4世紀前半とされる日本最古の文字が発見されました。

 土器は口径約12センチ、高さ約7センチで、土師器(はじき)と呼ばれる素焼きの壷で、口の部分に墨と筆で書かれたと見られる文字が確認されました。

 これまで日本最古の文字とされていたのは千葉県稲荷台1号墳出土の鉄剣に刻まれた銘で、5世紀半ばとされています。
 これより古いものも数点ありますが、それらはいずれも大陸から伝来したものです。墨書文字は更に新しく、7世紀の奈良県の木簡(もくかん)が最古とされてきました。

 今回嬉野地域で見つかった墨書文字は、それらを300年ほどもさかのぼり、古代の文化水準に対する認識のみならず、古代史そのものの再検討も有り得る大発見となりました。

 考古学の専門学者による検討委員会は、平成8年1月に文字が「田」であること、4世紀前半という古い時代に日本で作られた土器であることなどを発表しました。

 4世紀は歴史的文献資料が少なく、「謎の時代」とも呼ばれていますが、日本と大陸の交流は古く、当時の日本で漢字が広く用いられ、文字が意思の伝達手段として普及していたことがうかがわれます。

(嬉野ふるさと会館内、歴史資料館で展示中)